【統計学入門】データとは?データの種類と活用方法について徹底解説!|データ活用戦略講座①

データとは?データの種類と入手方法

データとは、ビジネスやマーケティングの分析に欠かせない重要な要素です。

しかし、データとは一体何なのでしょうか?どのような種類のデータが存在し、どこから入手できるのでしょうか?

そもそも”データ”って?

「データ」とは、「観察や測定によって得られた事実や数値」を意味します。 これらの事実や数値は、分析や解釈を通じて情報や知識に変換されます。

データは人の手が入る前の単なる事実や数値であり、見方によっては何でもデータとして利用できます。

データそのものには「良し悪し」はなく、データが役立つかどうかは、データの集め方や解釈にかかっているのです。

データにはどんな種類がある?

定量的データ

定量的データは、売上額、男女比率、好意度などの数値データを指しており、統計的な分析に適しています。

データの大きさや傾向を数値化し、複数の視点からデータを分析できるため、客観的な事実を提供し、量的な傾向を把握するのに役立ちます。

定性的データ

定性的データは数値で表せないデータであり、主観的な情報や感情、意識に関する情報を含みます。

人々の意見や感情を理解し、意外な気づきを得るのに役立ち、深い理解や洞察を得るために使用されます。

データはどこにある?どうやって入手する?

社内データ

会社内部にはさまざまなデータが存在します。例えば、財務データ、IR情報、離職率、売上データ、広告費などです。

会社の内部情報を利用し、分析や戦略の改善に役立てることができます。

観察

観察は人、場所、物事を直接見ることで気づきを得る方法です。 専門知識や常識を一旦捨て、行動原理がどこにあるのかを考えながら実施します。

観察によって、意外な洞察消費者の行動パターンを把握することができます。

デスクリサーチ

デスクリサーチは、インターネットや書籍に公開されているデータを収集する方法です。官公庁・企業が公開しているデータや、WEBや書籍に掲載されている統計データ、調査レポートなどの情報ソースが利用可能です。

デスクリサーチは費用を抑え、迅速に情報を入手できることが特徴です。

マーケティングリサーチ

マーケティングリサーチは、必要なデータ(足りないデータ)を新たに収集する際に使用される方法です。以下は一部の調査方法の例です。

アンケート調査

顧客に質問を送信し、回答を収集する方法。ウェブアンケート、郵送、訪問、電話などの方法があります。

CLT (Central Location Test)

対象者を調査会場に招待し、製品や映像を評価し、意見を聞く方法。

FGI (Focus Group Interview)

モデレーターが複数の参加者に特定のテーマについての意見を聞く方法。

DI (Depth Interview)

モデレーターと対象者が1対1で詳細なインタビューを行う方法。

行動観察調査

特定の行動を観察し、消費者の行動パターンを理解する方法。

データを活用するには?

『社内データ』の活用事例

航空会社A様では、離反層(過去利用者)の呼び戻しのために、マイレージバンク会員データを活用しました。このデータには会員の利用履歴、属性情報(性年代)、誕生日などが含まれます。

3年間利用がない20~30代の女性会員を対象に、誕生月に咲く押し花をあしらったフォトフレームのダイレクトメール(DM)キャンペーンを実施しました。

このキャンペーンにより、従来比でサイト訪問率が10倍、キャンペーン参加率が8.8倍に向上しました。

『観察』の活用事例

玩具会社B様では、子供に愛されるメダルゲームの開発のために『観察』を取り入れました。

ショッピングセンター内のゲームコーナーでメダルゲームを遊ぶ子供たちを観察した結果、「メダルが増えることを楽しんでいる」という先入観とは異なる気づきが得られました。実際には、少ないお金で長時間遊ぶことが子供たちにとって重要だったのです。

この観察を元に、ゲームのコンセプトを変更し、「釣りの醍醐味」を楽しむゲームにアプローチを切り替えました。

『デスクリサーチ』の活用事例

食品メーカーC様で課題発見にデスクリサーチを活用した事例です。この企業様は、好調だった調味料の売上が競合に劣後していたことが課題でした。

総務省の統計データを活用し、就業率と夕食調理にかける時間の関係を分析した結果、女性の就業率が62.5%と過去最高である一方で、夕食調理の時間が「1時間未満」の割合が増加していることが判明しました。

このデータからニーズを理解し、忙しい消費者向けに手軽で早く調理できる商品を開発し、売上を改善しました。

調査方法はどうやって選べば良い?

調査の方法によって、得られるデータ(=情報)の種類が異なります。そのため、調査手法を選ぶ際、判断・行動のためにどんな情報が欲しいのか、を検討する必要があります。

自社の製品やサービスについて情報収集する場合

自社の製品やサービスに関する情報を収集する場合、定量的データと定性的データの両方を活用することが重要です。定量的データで市場の傾向を把握し、定性的データで消費者の意見や感情を理解することで、製品やサービスの改善につながる洞察が得られます。

新しいサービスのターゲット層を特定する場合

新しいサービスのターゲット層を特定する際には、定性的データが重要です。意見調査やフォーカスグループインタビューを通して、高所得者と低所得者などの異なるターゲット層の意見やニーズを理解し、戦略を調整することができます。


データを効果的に活用することで、ビジネスにおいて競争優位性を確立させることができます。

DataLab株式会社では、データ活用の課題全般に関してご支援いたします。お気軽にお問い合わせくださいませ。

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